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交通事故の初期対応-事故発生から医療機関受診まで-
あやせ駅前整形外科・内科では、今日も交通事故のケガでお悩みの患者さんが多く来院されています。
2023年からは、自転車乗車時のヘルメット着用が努力義務化されるなど、交通事故に対する意識を改めて確認させられますね。
そこで、今回は、万が一に備え、交通事故に遭った時の初期対応について、改めてお話してきたいと思います。
交通事故の初期対応について、大切なポイントを以下の6つにまとめてみました。
1 交通事故の初期対応は、まず「落ち着くこと」から!
この記事をお読みになっている皆さんの誰もが、自らすすんで交通事故に遭おうという方はいらっしゃらないと思います(笑)
しかし、どんなに気を付けていても、交通事故は、突然、予期せぬ状況で発生する可能性があります。
自動車の運転や助手席に座っている時、自転車に乗っている時、何気なく散歩している時…。
そんな、突然発生する交通事故に対して、定期的に初期対応を確認しておくと、万が一の時でも「落ち着いて」行動することができます。
どんな人でも、突然、交通事故に遭ってしまったら、冷静沈着に行動するのは難しいですよね。
しかし、初期対応を知っているのと知らないのとでは、落ち着きを取り戻すまでに差が出ることと思います。
また、とっさに対応手順を思い出せないこともあるので、初期対応の手順が記載されたツールを車やスマホのアプリなどに入れておくのもいいでしょう。
2 安全確保!
まず一番大切なのは、身の安全を確保することです。
身の安全を確保するためには、
①負傷者の救護
②道路上の危険防止
を行う必要があります。
① 負傷者の救護
交通事故のケガでは、必ずしも被害者のほうがケガが重いとは限りません。被害者、加害者に限らず、お互いにケガの程度を確認することが大切です。
そのうえで、必要に応じた救護活動を行います。
119番への救急車要請、安全な場所への移動など、ケガの状態を把握し対応します。
②道路上の危険防止
次に二次災害防止の観点から、事故車両を安全な場所に移動させます。自動車運転中であれば、三角表示板や発炎筒で周囲に事故であることを知らせます。
負傷者の救護活動も、道路上の危険防止も、一人での対応が難しいと感じたら、迷わず周りの人に声をかけ、協力をお願いすることも大切です。
当事者よりも周囲の人は冷静ですから、協力をお願いすることでスムーズに安全を確保することができるかもしれません。
3 警察に連絡!
道路交通法上、車両運転中に発生した交通事故については、必ず警察に届け出ることが義務付けられています。これは被害者、加害者に関わらず義務とされています。
そしてこれは自転車運転中についても同様です。
道路交通法上、自転車も「車両」となっていますので、これを怠ると道路交通法違反となります。また、ケガや損壊の程度が軽いからといって警察に通報しないことも、道路交通法違反となります。
被害者の場合、加害者から警察への通報をしないようにお願いされるケースもありますが、これは後々の不利益のもとになる可能性があります。道路交通法の上でも警察への届け出は必ず行いましょう。
警察への届け出は、まず、110番通報をします。
患者さんから、たまに伺う例として、事故を起こしたすぐ近くに警察官がいた場合や、近くに警察署があった場合には、すぐに駆け付けてくれるケースもあるようです。
4 身元や車両、事故状況の確認!
被害者の場合、ケガの程度によっては情報収集の方法に限界がありますが、お互いにナンバープレートや車種、車体の色などの特徴などは最低限確認しておくことが必要です。これにより後日、陸運局で必要な情報を照会することができます。
そして余裕があれば下記の事項を確認できるとよいでしょう。
①相手の連絡先(身分証明書、運転免許証、名刺など)
②相手の車検証、自賠責保険証、任意保険証などの車両や保険情報
③相手の勤務先や運転目的
④事故状況
⑤目撃者の確認(過失が争われることが予想されるケースや相手が感情的になっている場合など目撃者が助けになることもあります)
特に事故状況については、ご自身のおよび相手の車両の破損状況、交通状況、道路標識などの情報をスマホに記録しておくことは非常に有効です。
ただし運転免許証などの個人情報については撮影を拒まれるケースも想定されますので、スマホの録音機能などをうまく利用するとよいと思います。
また昨今はドライブレコーダが導入されることが多くなっています。やはり今後、ドライブレコーダは必要なものと思われます。まだ導入していない方はご検討をお勧めします。
5 保険会社に連絡!
自動車に乗車中の場合は、加入している自動車保険会社に連絡をします。
通常、交通事故によるケガなどは、自動車損害賠償責任保険、通称「※自賠責保険」と呼ばれるもので補償されます。
この保険は「相手のケガを補償する」ための保険であるため、特に自動車同士の事故では、過失割合によっては被害者にも加害者にもなりうる可能性もあり、交通事故によるお互いの心身の補償の観点からも、必ずご自身の保険会社にも連絡することが大切です。
また、気が動転しているときには電話番号を探すのも大変なことですので、すぐに電話ができる工夫も必要です。
※自賠責保険とは🙄?
自賠責保険は、運転者が車検を通している限り、必ず加入している保険です。
この保険は前述の通り、「相手のケガ」を補償するための保険であり、逆に言うと自分自身のケガや物的な損害は補償されません。
そこで不足となる補償を補うことを目的に、任意保険に加入しているケースがほとんどです。(およそ9割近くの方が加入していると言われています)
この任意保険の中には「弁護士費用特約」が付いているものもあるため、ご自身の自動車保険に弁護士費用特約がついているかも確認しておくとよいでしょう。(今後の傾向として、弁護士特約はつけておいたほうがよいと思います)
6 医療機関を受診!
交通事故の直後は落ち着いた行動が大切とお伝えしましたが、やはり冷静沈着とはいかないものです。
相手の事や必要な場所への連絡など、自分の体を気にしている余裕も無いことがほとんどでしょう。
そんな状況から自分のケガや症状に気付きにくく、多少の症状があったとしても、医療機関を受診せずに放置してしまうことで、後からつらい症状に悩む方も多くいらっしゃいます。
交通事故に遭ってから体の調子にわずかでも違和感を感じたら、※迷わず医療機関(=整形外科など)を受診しましょう。
交通事故当日から期間があきすぎると、その症状と交通事故との因果関係を証明することが難しくなってしまいます。
おおよそ2週間以内であればその症状と交通事故との因果関係を証明することは可能ですが、早ければ早いほど判断しやすくなります。
交通事故との因果関係が証明された場合には、その診断書をもらっておくことが大切です。
※迷わず医療機関(=整形外科など)を受診とは🙄?
仕事の都合で遅い時間も診療している整骨院だけに通院を希望される方もいらっしゃるかもしれませんが、交通事故と症状の因果関係を医学的に立証できるのは医師だけです。また、近頃では、公的に事故の処理を行う場合は医師の診断書が必須とされるようにもなってきました。
もし、整骨院の治療を希望される場合は、医療機関と提携している整骨院、もしくは整骨院と提携している医療機関を受診することをお勧めします。
あやせ駅前整形外科・内科では当院で研修を行った柔道整復師の所属する整骨院と提携し、協力して柔軟な治療体制をとっております。整骨院での治療をご希望される場合は、提携先の整骨院をご紹介しますので遠慮なくご相談ください。
また、当院のリハビリテーションは理学療法士と柔道整復師、両方の治療が可能であるという特長がございます。リハビリのプロである理学療法士と柔道整復師が医師の診断のもと患者様の症状やご事情に応じて治療を行っております。
交通事故の初期対応の流れは以下の通りとなります。
1.交通事故の初期対応はまず「落ち着くこと」から!
2.安全確保!
3.警察に連絡!
4.身元や車両、事故状況の確認!
5.保険会社に連絡!
6.医療機関を受診!
いくら頭の中でシュミレーションしていても、突然の交通事故では、手順通りに手続きを進めていくのには不安がありますね。
あやせ駅前整形外科・内科では、患者さんの安全・安心を祈って「交通安全 お守り」をスタッフが1つ1つ手作りしております。
お守りの中には、万が一の交通事故に備え、連絡手順や手続きの方法を記載したシートが入っております。
興味のある方はぜひお声かけくださいませ😆!!