足立区 交通事故治療 常磐線・千代田線の綾瀬駅西口1分 整形外科、内科、リハビリテーション科

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その姿勢、巻き肩になっていませんか?

【その姿勢、巻き肩になっていませんか?】

季節の移り変わりは早く、年が明けたと思ったらもう開花予想が発表される時期になってしまいましたね

10年に一度ともいわれる大寒波があったと思ったら、突然春の陽気になったりと、寒さに震えたり上着を調整したりと忙しい思いをした方も多かったのではないでしょうか?

そんな折、寒い日にはついつい家に引きこもりがちになってしまいますね。

家にいると、テレビやスマホに時間を費やすことが多くなりがちですが、みなさん、その姿勢丸くなっていませんか?

最近、あやせ駅前整形外科・内科では、首や肩、腰の不調を訴えて来院される方が増えています。実はこの丸まった姿勢には、気付かないうちに、首や肩、腰の痛みを悪化させてしまう危険が潜んでいるのです。

今回は、この丸まった姿勢が首や肩、腰の痛みに与える影響についてお話ししていこうと思います。

【その背中の丸さは「巻き肩」かも!?】

 

みなさんは「巻き肩」という言葉をご存じでしょうか?

一般的に、立っている姿勢や座っている姿勢でも、上から見て、両肩と背骨をつないだ線はほぼ直線上となるのがよい姿勢とされています。

しかし「巻き肩」になってしまうと、この両肩は前内方に出てしまい、背骨と両肩を結んだ線がCの字になってしまいます。

まるで巻き爪のように肩が内側に巻いてしまうので「巻き肩」と表現されたりします。

この巻き肩は、背中が丸く見えることから「猫背」ととらえられることもありますが、実は別物です。

「猫背」は胸椎(背中)と腰椎(腰)がともに丸くなり、横から見るとこれもCの字となり、これが猫の姿勢と似ていることから「猫背」とされています。

巻き肩では、胸椎(背中)は丸くなることは多いのですが、腰椎が丸くない状態でも、両肩だけが前内方に出てしまうケースもあります。

つまり。上から見てCの字であるのが「巻き肩」であるのに対し、横から見てCの字であるのが「猫背」と言えるでしょう。

 

【巻き肩は腰痛の原因となる?】

しかしこの「巻き肩」においては、胸椎(背中)は丸くなるのに対して、腰椎(腰)は丸くなるのではなく、むしろその逆の「反り腰」になってしまう傾向が多く見られます。

これはどうしてなのでしょうか?

 

巻き肩になってしまうと胸椎(背中)は丸くなる傾向があります。

胸椎が丸くなってしまうと、体を起こしにくくなりますが、それでも人間は前方を向いて活動しようとしますので、体を頑張って起こそうとする働きが起こります。

ところが巻き肩の状態では、胸椎で体を起こしにくくなってしまうため、これを補う形で腰椎(腰)を反って体を起こそうとする反応が起こります。

この際に腰の筋群が過剰に働いてしまうことから、これが習慣化することで腰痛を引き起こすのです。

 

反り腰の方は座っているときに、腰の背骨の両脇に力こぶができることが特徴です。

皆さんの腰はいかがですか?

座った姿勢で腰が反っている方は、立った姿勢や歩いている姿勢ではさらに反りやすくなる傾向もあります。

 

【巻き肩は首の痛みにも関係する?】

巻き肩になってしまうと胸椎が丸くなる傾向があることをお話ししましたが、この際、ほとんどのケースであごが前に突き出されている現象を観察することができます。

頭部の位置は横から見て、上半身の真上に位置することが正しい姿勢と言えます。

ところがこの顎が前に突き出た姿勢では、上半身に対して頭部が前方に位置してしまうことから、頸椎に大きな負担がかかってしまいます。

頭部の重量はボーリングの玉1個分に相当しますので、これを細い首で支えるわけですから、体の上にしっかりと乗ったボーリング玉を支えるのと、前に落ちそうなボーリングの玉を支えるのでは、頸椎にかかる負担の差は歴然です。

また、頭部(頭蓋骨)と頸椎の相対的な関係上、常に上を向いているのと同じ位置関係になってしまうため、頭蓋骨と頸椎を後方で支える後頭下筋群と呼ばれる筋群が、常に働いている状況となり、慢性的な首の痛みや頭痛に強く関係してきます。

鏡を見て首にしわがないと思っていても、常に上を向いている状況では、首の後ろにしわが寄ってしまうため、手で直接触って確認してみるのもいいでしょう。

 

【巻き肩は肩関節の痛みにも関係する?】

みなさんは四十肩や五十肩などという言葉をよく耳にするかと思いますが、実はこの症状がみられる方のほとんどに、巻き肩の症状もみられます。

巻き肩になってしまうと、肩関節を構成する肩甲骨と上腕骨の位置関係が悪くなってしまい、肩関節を動かそうとする筋群に過剰な負荷をかけてしまいます。

特に肩関節のインナーマッスルは「腱板」と呼ばれ、肩関節の安定に大変重要とされており、これが傷つくことで炎症症状に結び付いて行くケースは多く見られます。

肩関節は構造上、凹凸がはっきりとしたものではないため、様々な筋群によって支えられています。このため適正な位置関係で支える筋群が働けなくなり負担がかかることで、四十肩や五十肩と呼ばれる「肩関節周囲炎」へ移行する可能性があるわけです。

巻き肩になってしまうと肩関節に大きな負担がかかることは皆さんにも体感いただくことができます。

 

まず椅子や床に座った姿勢で、しっかりと顎を引いて背すじを伸ばします。

そこから肘をしっかりと伸ばした状態で万歳をしていただき、手の位置を確認していただきます。

どうですか?
しっかりと手や腕は上がっていますか?

今度は腕を下ろして一旦姿勢を戻し、背中が丸まった悪い姿勢を極端に取ります。

その状態でもう一度しっかりと肘を伸ばしてバンザイをしてみてください。

どうでしょう?
先ほどよりも手の位置が下がることが確認できるかと思います。

巻き肩の姿勢では構造上、腕をしっかりと挙げることはできない仕組みになっています。

これに無理をして使い続けることで、肩関節が少しずつ痛んでいくわけです。

 

【巻き肩の対処法は?】

巻き肩には最悪、首の痛みと腰の痛み、肩関節の痛みを同時に併発させてしまうという危険が潜んでいます。実際そのような状況で来院される方も少なくありません。

ではそうならないためにはどのように対処していけばよいのでしょうか?

 

そのヒントとなるのは、やはり「姿勢」です!

 

では姿勢において、どのようなポイントに注意すればよいのでしょうか?

これまでのお話として、姿勢の丸さが、巻き肩に大きな影響を与えることをお伝えしてきました。

上から見たCの字の「巻き肩」。

横から見たCの字の「猫背」。

どちらの共通項としても上げられるのが「顎を突き出した姿勢」です。

 

顎を突き出した姿勢が巻き肩を誘発するのか?

巻き肩が顎を突き出した姿勢を作るのか?

卵が先か?鶏が先か?みたいな話ですが、これは相互に関係していることは間違いありません。

つまりこの顎を突き出した姿勢を変えることにより、頚部、腰部、肩関節への負担を軽くすることができるのです。

 

実は、対処は至ってシンプルで、胸を張れば自然と顎を引くことができます。

肩甲骨の内側(背中)を縮めて胸を張ろうとすることで、自然と顎が引けるようになります。逆にこの姿勢で顎を突き出そうとすると、むしろ頸部の違和感とともに姿勢が苦しくなることを感じる事ができます。

しかしこの胸を張った姿勢、長く維持するのは難しいですよね?

肩甲骨を背中で引き寄せようとして逆に背中に針を感じたり、腰に力が入ったりと、努力的な動作になってしまい、むしろつらい感じです。

 

そこで次の作戦です。

 

胸を張るのではなく、顎を引くように意識します。

この顎を引く際のポイントとして、力を入れて顎を引かないことです。

「あっ、そうそう」、「あー、なるほど、なるほど」なんて具合の細かなあごの引き方だけで結構です。

丁度、頭蓋骨と首の付け根だけで細かくうなづくイメージです。

首自体はほとんど動かさず、頭蓋骨と頸椎の付け根だけで動いている感じです。

だんだんと上目遣いのような感じになってきます。

 

さぁどうでしょうか?

自然と胸を張る姿勢になっていませんか?

 

こうすることで背中や腰に無理をすることなく、上半身に頭部がまっすぐ乗るような姿勢を作ることができます。

 

さらに反り腰の方にはもうワンポイント。

この顎を引いた姿勢のまま、腰の力を抜いて、腰が丸くなってしまう姿勢を許してあげてください。

反り腰の方は、常に腰の筋群に力が入ってしまっているため、力を抜くと腰が丸くなってしまう錯覚にとらわれやすいのですが、顎が引けて胸を張れているのであれば、もう腰を反る必要はありません。思い切って力を抜いてみてください。

それぐらいの方が、腰の位置関係としてはちょうどいいことがほとんどです。

 

こうすることで、頭蓋骨と頸椎の間にある後頭下筋群の力が抜け、肩関節を構成する肩甲骨と上腕骨の位置関係が適正化され、腰に力を入れる理由がなくなることから、頚部、肩関節、腰部に対する負担が軽減されることとなります。

 

【まとめ】

姿勢は子供のころからのものだと諦めがちですが、実は後天的な要素がほとんどです。

巻き肩だけではなく、股関節の硬さや筋力の低下など、他にも様々な要素があります。

子供のころはいろんな遊びをしたり走り回ったりと、動きや姿勢にさまざまなバリエーションがあります。

ところが大人になるにつれ、そのバリエーションは徐々に少なくなっていき、固定化されたものとなっていきがちです。

家事や仕事で使う部分は酷使されていき、使わなくなった部分は衰えていきます。

この差こそが不良姿勢の根源であり、これをなくすことが様々な側面で身体においてよい効果を生み出します。

寒い日でも、思い切って外に出てみて散歩してみるだけでも、動きのバリエーションは増えます。

このような日頃からの意識づけが、心身の健康につながっていくものと考えます。

 

あやせ駅前整形外科・内科では、日常的な痛みやケガ、交通事故まで幅広く治療を行っております。

お困りごとなどあればぜひご来院ください!

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