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これから多くなる「薄暮時間帯」の交通事故にご注意を!
あやせ駅前整形外科・内科では、交通事故によるむち打ちなどの症状や、それに伴う日常生活のお困りごとなど、多くの相談を承っております。
最近では夕暮れ時の交通事故など、この時期特有の交通事故に見舞われる方も来院されます。
この夕暮れ時の時間帯の事を「薄暮(はくぼ)時間帯」と呼ぶそうです。
「薄暮時間帯」ってあまり聞き慣れない言葉ですね。皆さん、これは、いつ頃の時間をさすのかご存じでしょうか?
日没時刻は、月日や都道府県により異なりますが、日没時刻の前後1時間が「薄暮時間帯」。
いわゆる、一般には17時~19時の「夕暮れ時」や「たそがれ時」「日暮れ時」などと呼ばれる時間帯です。
今回はその薄暮時間帯の交通事故による死亡事故についてお話ししたいと思います。
【薄暮時間帯における死亡事故発生状況】
交通事故は年間で約49万件発生しているといわれていますが、交通事故による死亡事故は一日の中で17時~19時台が最も多く、おおよそ7月ごろから発生しやすくなるといわれています。
さらに、10月~12月の冬の季節は暗くなるのが早く、交通事故が多く発生しやすい季節です
薄暮時間帯は「自動車と歩行者」による交通事故の割合が高いとされ、日中と比べると交通事故による死亡事故は約4倍にもなります。
薄暮時間帯の交通事故の多くは、横断中が約9割。その中でも横断歩道以外の場所での交通事故発生が約8割です。さらに、横断中の歩行者の約7割が法令違反をしているというデータもあるようです。
【暗くなった時間帯に、車のライトを使った実験】
薄暮時間帯に交通事故が多くなるのはなぜなのでしょうか?
並べられたコーンを、車のライトでハイビームで照らし、どのようにドライバーから見えるかを実験したデータがあります。
まず、人に見立てた7本のコーンの中に黒いコーンを混ぜて並べます。
すると、人に見立てた黒いコーンがほとんど見えないという実験結果が得られました。(赤色と黄色のコーンの間にある黒いコーンはほぼ見えません、、、)
黒いコーンが実際の人だったとしたら怖いですね、、、
次に実際に車に乗り、ドライバー目線で歩行者の見え方を実験したデータです。
実験では、黒いスーツを着た歩行者をどれぐらいで視認できるかを検証しています。
結果はなんと、およそ10mの距離で認識できるというものでした。
これではブレーキも間に合いませんよね?
この結果から、黒い色の衣服だとドライバーからは発見されづらく、交通事故遭遇の可能性が高くなることが示唆されました。
歩行者が自動車の接近に気づいていたとしても、ドライバーからは歩行者がよく見えないことがあるのです。
そのため、薄暮時間帯には、明るめの衣服を意識したり、身に着けるものに反射材や光るもの(ライトなど)をつけたりして、ドライバーから見やすいようにすることが大切です。
【薄暮時間帯以外では車同士の事故も多い】
実は、薄暮時間帯を除くと交通事故の中でも一番多いのが自動車同士の事故です。
年間49万件のうち、43万件が自動車同士の事故となっており、全体の87%で自転車と車両と比べても9倍の数値となります。
内訳としては
1位:追突事故 42.5%
2位:出会いがしらの事故 27.8%
3位:右折時の事故 9.3%
となっており、この3つで事故全体の80%を占めます。
交通事故は予期せず起こるものです。交通事故後はむち打ち、首の痛み、肩や腰の痛み、全身の痛みなどから仕事を休まなければならない状態になったり、精神的な負担、経済的な不安を抱える方も少なくありません。
あやせ駅前整形外科・内科では 交通事故治療に力を入れています
交通事故についてのお困りごと、お悩みなどあればいつでもご連絡ください!