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交通事故 救急搬送後の整形外科受診 治療の選択
交通事故は突然として、予期せず起こってしまいます。
加害者に促されて救急搬送されたものの、特に症状がなくそのまま帰宅。
ところが、翌日に首の痛みが出現!
むち打ちかも…?一体、どこに行けばいいのか…?
今回は、救急搬送後の流れや治療の選択について、Q&A方式で解説してみました!
Q1.受診した医療機関は救急病院のみ。
その後行くのは、整骨院?整形外科?
A1.まずは整形外科を受診しましょう。
医療機関でのレントゲンなどの画像、検査記録等の客観的な医学的根拠に基づき事故との因果関係をはっきりとさせておくことが大切です。
事故直後は症状があまりなくても、数日後症状が悪化することもあります。
少しでも症状がある場合は、迷わず整形外科を受診しましょう。ただし、整骨院の中でも、医療機関と連携して治療ができるところもあります。
整骨院は帰りが遅い方でも通院しやすいメリットがあるため、医療機関と連携がとれている整骨院を選ぶのも選択肢となります。
あやせ駅前整形外科・内科は整骨院とも治療連携しています
医師の診断のもと、連携整骨院と連絡を取りながら、少しでも通院しやすい環境を整えております。
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あやせ駅前ひだまり整骨院・愛和整骨院
親愛整骨院
Q2.救急病院ではむち打ちの症状だけを診てもらったが、帰宅後に腰も痛くなってきた。これは交通事故の扱いとして診てもらえるの?
A2.交通事故の症状は後から出ることもあります。
一般的には、遅くとも1週間以内に治療を開始していなければ、事故との因果関係が否定される可能性が高くなると言われています。
治療経過の上で、概ね2週間以内であれば、事故との因果関係があると判断する医師も多いようです。
事故直後に痛みを感じにくいのはなぜ?
むち打ちの症状は、後から出てくることが多く、これはどうしてなのでしょうか?
痛みを抑制して生命を守る脳の疼痛抑制機構としてドパミンシテムが知られています。 中脳辺縁ドパミン系は「快の情動系」とも呼ばれており、「快」だけでなく「痛み」の制御も行います。快を受けた時に幸福感が 得られるドパミンシステムは、痛みを感じた時にもその機能を発揮することで、鎮痛をもたらすと言われています。
Q3.救急病院では診断書を書いてもらうことが出来なかった。その場合、他の整形外科で書いてもらうことはできるのか?
A3.交通事故からの日数にもよりますが、基本的には書いてもらうことはできます。
ただし、診察を希望する医療機関で対応は違うようです。
交通事故治療は一般的には自費医療となりますので、交通事故治療に積極的に取り組んでいる医療機関での診察をお勧めします。
Q4.救急搬送先の病院で治療をしていたがあまり良く診てくれない。病院を変更することはできる?
A4.原則として、治療を希望する病院は、患者さん自身で決めることができます。
・転院が必要な理由があれば、保険会社の担当者に事情を説明し、通院先を変更することが可能な場合もあります。
ただし、交通事故治療で通院先を変える際にはいくつか注意が必要です。
・担当医師に紹介状を書いてもらうなど、治療行為に一貫性と継続性を持たせることが大切。
・手続が煩雑となり、手間がかかるため、相手側の保険会社が転院を認めないケースもある。
・事故当時から継続して通院した病院でない場合、後遺障害診断書記載との兼ね合いで 後遺障害の等級認定申請においてデメリットとなる可能性もある。
・保険会社に転院を拒否された場合、病院を代えたうえでご自身の健康保険を使って自費で治療を続ける場合もある
★ご注意!こんなトラブルもあります!★
①事故から長期間経過した後に転院。
転院先で「事故直後の症状を把握していないため、経過について判断できない」と言われ後遺障害診断書を書いてもらえず、後遺障害の申請ができなくなってしまった。
②事故から長期間経過し、症状が変わらないため、転院しようとしたら保険会社から「元の病院の先生からは、治療の必要性がないと聞いている。これ以上の治療は必要ないのでは?」と主張され、治療費の一括払いの打ち切りを通告された。
◆まとめ◆
・事故直後、少しでも症状がある場合は、できるだけ早期に整形外科を受診しましょう!
・医療機関と連携のとれている整骨院を選ぶのも選択肢の1つです!
・基本的には交通事故治療に積極的な医療機関を選択すること!
・客観的な医学的根拠に基づき、事故との因果関係をはっきりとさせておくことが大切です!
・治療行為に一貫性と継続性を持たせることが大切です!
以上、交通事故の救急搬送後の流れについて解説してみました。お悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
あやせ駅前整形外科・内科では交通事故治療に力を入れています。お困りごとがありましたら、ご相談ください。